【ドレミファソラシド】のはなし
【どれみの歌】
子供にドレミの音階(おんかい)を教える時に
みなさんが歌うどれみの歌ですが、
ドレミの起源って知っていますか?
なんで、ドレミはドレミなの?
子供に聞かれたら「あ」は「あ」で「い」は「い」でしょう?
「ドレミ」は「ドレミ」なんだよ。
って応えてたパパママさんへ
実は、旋律を歌って覚えるために
グイードが考えた階名こそ
「ドレミファソラシド」の始まりなんです。
ドレミの起源
この階名の起源は古くて、
中世の修道僧であったグイードという人物が考えたものです。
グイードは、賛歌「響かせることができるように」(聖ヨハネ賛歌)で、
歌詞の初めの文字を音名として使用しようと考え、
「ドレミ・・・」の原型である
「ウト、レ、ミ、ファ、ソル、ラ」という6音の音名を発明しました。
のちに、17世紀にイタリアで「ウト」が歌いやすい「ド」、
Sancte J(I)ohannesのそれぞれの頭文字SIをとって
「ラ」の上に「シ」が加えられたと言われています。
ドレミファソラシドの完成です。
音楽教育に役立つわけ
メロディー(旋律)それぞれの音を階名で歌うことを
階名唱法(かいめいしょうほう)と呼びます。
中世から現代に至るまで
途絶えることなく音楽で使われているってすごいですよね!!
歌詞の冒頭部分ってだけなのに、音楽の世界では文字なんですよ。
グイードが考えた「ウト、レ、ミ・・・」は、
新しいメロディーを歌いやすく、覚えやすく、
音楽教育に役立ちました。
まず、「ウト、レ、ミ・・・」という言葉とそれぞれの音の高さ、
6音それぞれの音程関係
(ミとファ、シとドの間だけが半音であとはすべて全音)を覚えます。
そして、メロディーを「ウト、レ、ミ・・・」で歌うと、
音の高さを正確にとることができて、
後から思い出しやすくなるというわけです。
もっと知りたい♪
「古楽のすすめ」金澤正剛/音楽之友社出版の本では、
バッハ以前の色々なテーマで面白い話しが解説されています。
クラシック音楽ファン必読本なのでおすすめです。
教会の中で演奏される声楽曲が、オラトリオとオペラに分かれて
オペラに発展し成長していくという過程も丁寧にまとめられた一冊です♪
今日の音楽通信は、
ドレミファソラシドのお話しでした✩